化粧品に関係する化粧品製造販売業や化粧品製造業の許可は、各都道府県の薬務課に申請して、各知事名で許可が出ます。

薬機法(旧薬事法)は日本国の法律なのですが、その審査や運用などは各都道府県になるために
各都道府県で少しずつ独自色(方言)が出てくる場合があるのが現実です。

さて、題名の「翔んで埼玉の場合」の場合と、映画題名をお借りしましたが、
荒川の関所の向こうと東京では大きく違うので注意が必要です。

1.事前相談
東京
事前相談は求められていません
許可申請に関しての疑問質問がなくてある程度の自信があればです
(ある程度の自信・・・ちょっとの間違いであれば待合所のPCで修正出来ますので)   

他の都道府県
いきなりの許可申請でなくて、事前相談を求めたりする県もあります。

翔んで埼玉
事前相談は必須で、しかも2か月以上前に相談に来ないと、申請を認めませんとキッパリ
(この事前相談の日程は予約制で2週間先とか・・・・なかなか予約取れません)

2.許可申請
東京
平日の午前中であればいつでも、いきなり許可申請に行けます、
許可申請に関しての疑問質問がなくてある程度の自信があればです
(ある程度の自信・・・ちょっとの間違いであれば待合所のPCで修正出来ますので) 

他の都道府県
予約制ですが、結構予約が取れます

翔んで埼玉
なかなか予約が取れません

3.許可申請費用
翔んで埼玉は翔んで高い、安い県の倍近い申請費用を取られます
化粧品製造販売業許可、製造業の申請手数料(北海道、東北、関東、信越・北陸、東海)

4.構造設備・・・ここが一番頭痛いところ
化粧品製造販売業では構造設備は関係ない(ただの事務所です)ので、ここでは化粧品製造業を比べます。
化粧品製造業は区分許可と言うのが有りまして、
化粧品製造業(一般)・・・・原料の混合から、充填、パッケージ包装まで全ての作業を行う事が出来ます。
化粧品製造業(包装・表示・保管)・・容器に充填された状態の商品の表示作業や箱いれなどの包装作業と保管作業のみが出来ます。

化粧品製造業(一般)では、構造設備として多々の作業部屋や清浄度を求められるますので、ここでは各都道府県の差はほぼ無いと考えて下さい。

化粧品製造業(包装・表示・保管)で求められる構造設備について

東京を含む都道府県
製造販売業の事務所の一角に仕切りテープでエリア分け(パーテーションなど不要)てそこに作業机、棚でもOK

翔んで埼玉
化粧品製造業(一般)に準じた部屋数や清浄度、作業服装などが求められますので、結構な初期費用が掛かります

5.まとめ
上記のように、埼玉県で化粧品の許可を取ろうとすると
倍以上の時間と数倍~数十倍の初期費用が掛かると言う事ですので
その辺りを考えて取り掛かって下さい。
時間が掛かるのは、人口が多いので企業数も多いわけで仕方ないでしょうが

「嫌なら他の都道府県で許可取って下さい」と言われた方も居ると噂で聞いています(真偽は不明)

ただ、埼玉県にも良い面?があって、ハード面は厳しく見られますが、ソフト面(手順書や記録等)は許可取得時点ではゆるゆるですので楽です(良い面なのかは謎ですが)
と言っても更新調査では見られるので同じですが

https://www.pref.saitama.lg.jp/a0707/seihanseizo.html#sinseiannai




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