今日は、菌の数や種類についてを書きたいと思います。
たまに、微生物(菌)の数が自主基準を上回っていたために自主回収を行いますって
記事が出たりします。

化粧品の基準に合致してるかの検討
で書いていますように、日本国の化粧品基準で使用できない成分、
使用制限(配合量)されている成分があり、これを事前に取り寄せた成分表から
机上チェックしてから、ラボ(分析会社)で実分析を行います。

また、このラボ分析では
細菌、真菌の数、種類などのチェックも行ってください。
(*もちろん、このラボ分析は輸入前に行うだけでなく、毎ロット行うのが安心ですが、基本的に海外メーカーが製造時に検査しているはずなので、メーカーの信用度合いにより、分析を行うインターバルを決めればと思います)

その基準値ですが、

平成27年4月1日付けで
日本化粧品工業連合会から
化粧品及び薬用化粧品等の医薬部外品の微生物限度値に関する自主基準
が出ています。
以下、抜粋します。

製品

 

項目

専ら3歳未満の乳幼児に使用する製品、専ら目の周りに使用する製品及び専ら粘膜に使用する製品  

 

左記以外の製品

生菌数(注1) 1x10²CFU以下/g又はmL

(注2)

1x10³CFU以下/g又はmL

(注3)

特定微生物 大腸菌

緑膿菌

黄色ブドウ球菌

カンジタ・アルビカンス

 

いずれも

陰性/1g又は1mL

 

いずれも

陰性/1g又は1mL

注1) 好気性中温性の細菌数と真菌(カビ及び酵母)数の合計
注2) 微生物試験結果のばらつきを考慮し、試験結果が、200CFU/g又はmLを超えた場合に、限度値を超えたと判断する。なお、CFUはColony Forming Unitの略である。

上記の基準を満たさないといけません。
要するに、
特定の微生物(大腸菌など)は絶対に入っていてはダメ
その他の細菌や真菌は少しなら(上記数値以下)健康には問題ないだろうからOK
って事です。

ちなみに菌の検査をするのですから下記が重要になります。
2017年3月8日化粧品の実分析には未使用品を使用すべきです

化粧品の菌の検査については外部の試験機関を使用する(自社内でそんな設備等持てないでしょうから)のですが
代表的な試験会社さんになります。(成分分析も行ってくれます)
日本医学臨床検査研究所医薬香粧品分析事業電話:06-6995-2680
お問い合わせの時にはcosme-medicaldevice.comを見たと一言入れて頂ければと思います。




不明点等ありましたら、お問い合わせから 質問して下さい。